I am a patsy.

転載やリンクはご自由にどうぞ。

ゴツメヒートロトム入り

はじめに

 お久しぶりです。オズ(@o_z_poke)です。本稿は机上の空論になります。まったく使用していません。僕が元気にしていた段階では,メタグロス,呪いミミッキュ流行からガルーラ,受け回し流行への過渡期だったため,それを意識した構築です。着想自体は『Never-Ending Sweet Dream』から頂きました。

概要

■ガルーラ@ガルーラナイト 肝っ玉
陽気:181-147-100-*-100-156
猫騙し/捨て身タックル/炎のパンチ/不意打ち

■霊獣ランドロス@拘りスカーフ 威嚇
陽気:167-197-111-*-101-154
地震/岩雪崩/とんぼ返り/馬鹿力

ミミッキュ@フェアリーZ 化けの皮
陽気:133-140-100-*-125-162
戯れつく/呪い/痛み分け/身代わり

ヒートロトム@ゴツゴツメット 浮遊
図太い:157-63-174-125-127-107
オーバーヒート/ボルトチェンジ/めざめるパワー氷/毒々

アローラベトベトン@悪Z 毒手
意地っ張り:205-165-95-*-135-70
噛み砕く/毒突き/追い打ち/影打ち

カプ・レヒレ@ウイの実 ミストメイカ
図太い:176-72-176-115-150-114
潮水/ムーンフォース/挑発/自然の怒り



解説(採用順)

ミミッキュ

・155-90バシャーモを戯れつくZで最高乱数切って倒す
・身代わりがC73ドヒドイデの熱湯を最高乱数切って耐える
・最速

 中枢を成すミミッキュは『Never-Ending Sweet Dream』から(調整を細部変更している)。後述のガルーラを通すための削り及び崩しを担う。ミミッキュ対策が進み,またおそらく認知されたことであまりにも弱くなってしまった型であるが,本構築の根幹であり,この性能を持てるのはこのポケモンのこの型のみなので,変更の余地はないだろう。

ヒートロトム

・A194メガガルーラ猫騙し+捨て身タックル耐え
・A142ミミッキュの+2シャドクロZを耐え
・A197メガルカリオバレットパンチ+インファイト耐え
・C147カプ・コケコの10万ボルトを3耐え
・オーバーヒート2回でD95カプ・コケコに146~
・145-90メガルカリオ(D-1)がゴツメ2回+ボルトチェンジで最高乱数切って倒す
・161-126ミミッキュの身代わりをボルトチェンジで確定1発(40~)
ゴツゴツメット4回+捨て身タックルの反動+ボルトチェンジでD122メガガルーラに190~
・4振り85族抜き(水ロトムを意識して4振りしても上記の乱数は変わりない)

 HB振り切りのゴツメロトムミミッキュが隙を見せる鋼ガルーラ対面からの引き先,及び相手のミミッキュに隙を見せにくいクッションとして採用。毒は崩しであるが,ボーマンダや地面に対して撃つ鬼火,ガルーラの範囲を拡張する電磁波と選択。耐性面ではウォッシュフォルムに軍配が上がるが,鋼に対する遂行力からヒートフォルムを選択。苦渋の決断ではあるが,岩技を持ったガルーラ及びメタグロスは数が少なくないながら切ることになった。炎・電気の複合は単体として見れば唯一無二の性能であり最大の長所でもあるが,構築単位で考えると,この数値のポケモンに対してその枠を与えることはあまりにも荷が重く,とりわけ対ゲンガーや対水などに苦悩する要因となった。

ガルーラ

 ミミッキュに一方的に強いメガシンカ。とくに言うこともないAS振り切り。霊獣ランドロス意識の冷凍パンチや,ヒードラン意識の地震も選択肢になるが,取り巻きが起点になりやすいため,ストッパー性能を高める不意打ちから決定し,もっとも範囲を広くとれる炎のパンチとした。動きとしてはミミッキュロトムで攪乱したのち詰めていくことを想定しているが,先発に置いても無難な活躍が期待できる。岩の一貫を切ることができるメタグロスと選択であるが,採用理由に近いほうを選択した。


 * * *

 ここまでの3匹が原案として決まり,残りの枠に,水・電気・型破り地震の一貫切り,カバルドン絡みへの処理ルート,ゲンガーへの回答を求めていることを伝え,知人数名に回して頂いた。以下の3匹は暫定的な自分の中での一応の結論となる。

カプ・レヒレ

・A216メガボーマンダのA+1捨て身タックルを最高乱数切って耐える(4n-11n)
・準速テッカグヤ+1(余り)

 カバルドンに対して絶対的な自信を持ち,メガギャラドス及びパルシェンを含む水に強い水であることから原案段階で内々定ミミッキュが崩しきれない再生力を絡めた低速サイクルや,ヒードラン入りへの崩しも行う。ステルスロックの有無で範囲が段違いであるため,採用できなかった点は大きな反省と言わざるを得ない。炎に対して役割破壊を許しやすいのも難点だろう。パルシェンや地球投げに対して最大の遂行力を持つ1/2回復木の実。

霊獣ランドロス

地震で155-151メガメタグロスを1発(75%程度)
地震2発で181-121メガガルーラに186~
・蜻蛉+馬鹿力で同ガルーラに190~
・A197メガボーマンダの捨て身タックルを耐える(88%程度)
・C182カプ・テテフのフィールド込みサイコキネシスが~163
C73ドヒドイデの熱湯を2耐え
・C147カプ・コケコのマジカルシャインを2耐え
・準速ウルガモス+2(2n,11n,準速ガブリアスと同速)

 原案の段階では,電気の一貫はさほど気にしていなかったが,水の採用が決まったのに合わせて本格的な課題となった。元々は岩の一貫を切りながら,炎に強めのガブリアスであったが,後述のベトベトンを採用するにあたり地面の一貫を気にする必要が出てきたため変更。取り巻きとの連携に長けており,構築全体で不足しがちな数値を威嚇で補う。チョッキ,襷等とは一長一短だが,ルカリオにも強くなる点を評価してスカーフ。

アローラベトベトン

・B101メガゲンガーに噛み砕くが150~(11n)
・145-106カプ・コケコを毒突きで1発(81%程度)
・C211メガリザードンYの天候込みオーバーヒートを耐える
・C147カプ・コケコのフィールド込み10万ボルトZを耐える
・C200カプ・テテフムーンフォースを2回耐える
・145-96カプ・テテフに追い打ち成功で78~93(53.8%~)

 ここまでであまりにもゲンガーが重いためその回答として適当な枠。ついでに重めのテテフに対する圧力を評価。最も悩んだ枠で,意地チョッキカミツルギや,呑気HDベースのナットレイを経て,辿りついた。構成は『Re:vival volution』のものを拝借。レヒレの嫌うドヒドイデの毒びし回収も務める。このポケモンに対する知識が一切ないため,型は要吟味。熱湯や鬼火に後出しすることが多いため,ラムの実が採用理由に適ってはいるもののパワーが懸念される。

総括

 基本選出はミミッキュヒトムガルーラである。とはいえ,並びにもよるが,対面ベースの構築にはガルーラヒトム@1,受けベースの構築にはミミッキュヒレ@1,展開ベースの構築にはガルーラミミッキュ@1といった感じの選出まで想定しているほか,仮想敵のケアが必要になれば霊獣ランドロスベトベトンも積極的に選出していく。実際に回していたわけではないため,構築としての反省点はないが,強いて挙げるなら崩しを意識するあまり対面性能が極端に落ちてしまっている(そのわりに耐久草がしんどい)。さらに不一致使いが多いと言えど,岩の一貫も気になるだろう。ロトム自体は良かったみたいだが,構築として仕上がらなかった。
 また,流行や風潮を度外視しても,レートにおける人口は大会とは桁違いであり,また格差マッチングが多いため,流行を感じにくい。有象無象に対して勝つ汎用性をどれだけ維持できるかは難しい問題で,ロトムはそれを満たすには不十分なポケモンであったと思う。
 最後になるが,そこまでガッツリ放送見たり,記事読んでたわけでもないながら,見える範囲でざっくり目を通したところガルーラもミミッキュも完全に被メタ側に回ったという意見を散見した。6世代ガルーラにはメタを跳ね返す力があり,ガルーラにはガルーラで対抗するゲームであった。誤解を恐れずに言えばガルーラから考えれば不正解にはなりにくかった。しかし7世代は完全に流行の循環の一部として取り込まれているため,勝つためには視野を6世代以上に広くする必要があるだろう(キャラクタースケールのメタゲームとしては非常に良いゲームバランスだと感じる)。6世代で染みついてしまった「数値の高さ=美しさ」や既存的並びの拘泥から脱却するのにはもう少し時間が必要のようだ。理論から勝つルートを考えることも大切であるが,まだ始まったばかりであるため不格好なりにも勝った戦術から理論に落とし込んでいくこともしたい。

おわりに

 シーズン2お疲れ様でした。先にも述べましたが,今期は1戦もポケモン対戦をしていません。というのも,私事ですが,留年してしまいました(泣)。ポケモンを辞めるつもりはありませんが,暫く就活,教採,バイト,学業と忙しくなると思うので,触れられる時間がとれなくなると思います(一応報告)。今回の記事はギリギリ環境を見ていた時代のものなので形にしましたが,今後はたぶんないと思います。周りからしたら知ったこっちゃねえって感じだと思うんですけど,なんかなんとなく周りと接しにくいのでTwitterとオフは今後どうしようかなーって感じです。嬉しい報告と復帰したいですね…。飲み会は行くので誘ってください(^-^)/~~~

以上


(附記)
 Special Thanksとして本構築に携わっていただいた方を紹介します(時系列順・敬称略)。前述した理由の為に自分では潜る気力も時間も無かったため,この場を借りて心より感謝申し上げます。


■カビパラ(@cabipara

 中盤にサブロムで試しにガルーラを使いたいと言っていると聞いて,せっかくならということでゴリ押しして使っていただいた。そこそこ勝てていたみたいで,軸は手応えを感じるが,一方でやはりゲンガーが重いというフィードバック。ソーナンスの枠が予想外だったが,おおむね予想していた並びであったため,方向性が定まる。ロトムの補助技に関しても平行して試行錯誤が進む。


■あわさき(@awaawapokemon)関東シングルFESTAベスト16(参加名:大星咲)

記事:http://awapoke.hatenablog.com/entry/2017/03/21/070641
 関東シングルFESTAに出るとのことで,紹介した。カビパラの反省を踏まえ,対ゲンガーに強い@1を探していたが見つからず,少し戻って水枠の再検討からDに厚い瞑想カゴスイクンが選択肢に挙がった。ゲンガーの重さは多少緩和されるが根本的な解決にならず,またメガギャラドスが重くなってしまった。KPを見ていただければわかるように,ガルーラ及びメタグロスが多かったため刺さりは良かったようです*1


■りょうすけ(@ryousuke21poke

 ちょくおふに出るとのことで,同様に紹介。残りの枠は未だに悩んでる旨を伝えたところ,ミストフィールドアシレーヌという奇想天外な発想を披露してくれた。

*1:関東シングルFESTA「第1回関東シングルFESTA結果」(http://kantosinglefesta.hatenablog.com/entry/2017/03/13/211248