I am a patsy.

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ガルドマンダテテフパル

【はじめに】
 レーティングバトルシーズン1で使用した構築です。使用期間は2017/1/14夕方〜2017/1/17未明、成績はTNオズ689位(2004pt)となっています。


【概要】

ボーマンダボーマンダナイト 威嚇
無邪気:170-176-100-142-90-167
捨て身タックル/流星群/地震/火炎放射

ギルガルド@格闘Z バトルスイッチ
意地っ張り:159-112-71-*-72-87
シャドークロー/聖なる剣/影打ち/剣の舞

カプ・テテフ@電気Z サイコメイカー
控えめ:146-*-96-199-136-147
サイコキネシス/ムーンフォース/雷/自然の怒り

パルシェン@気合いの襷 スキルリンク
意地っ張り:126-160-201-*-66-122
氷柱針/ロックブラスト/氷の礫/殻を破る

カビゴン@イアの実 食いしん坊
意地っ張り:254-145-117-*-143-51
恩返し/地震/鈍い/リサイクル

デンジュモク@カムラの実 ビーストブースト
控えめ:161-*-91-212-122-134
10万ボルト/エナジーボール/蛍火/身代わり

【経緯】
 シーズン終了一週間前までまとも構築案が思い浮かばず、時間もないということで、とりあえず少しでもレートを上げておこうと思い、色々試しながら潜っていていました。そのなかで、自分のやりたいことができそうな構築にあたることができたので、見える範囲でそれを参考にさせて頂いてます。ですから、構築記事というよりはただの感想になっているかもしれません。また理解が追いついてない部分もあり、箇条書き的な記述が多いですが、重ね重ね予めお含みおきください。意識したのは,テテフ入りに常に優位をとりやすいことです。


【解説】(採用順)

ギルガルド
・H:16n-1
・A:なるべく高く
・S:余り
・B<D

 終盤で戦うためにはガルパルテテフ(ガブカグヤコケコ)のような構築に明確な回答が必要だと考えました。私の知る限り、テテフパルの考え方としては、テテフで鋼を誘い削り、パルで全抜きするというもので、テテフのスカーフ、眼鏡、カプZ、電気Z、エスパーZの全てに対して安定する動きは、鋼や襷を合わせるか、後述のカビゴンを採用するしかないと思います。要するに、テテフに対して受けだしという考え方をしないことを目標にしました。
 そこでまずギルガルドが軸になります。テテフに出てきてもらわないことには話にならないので、鋼であることに、そして一枚で採用していることに意義があります。ガルーラに対面で勝つための聖なる剣Zをベースにした構成です。また後述のパルと併せて選出する場合、持ち物の都合上、テテフを出すことが憚られるため、相手の鋼を削るためのシャドークローを採用しています。以下のダメージ計算は、参考程度のものです。

・聖なる剣Zが132ガルーラに220〜
・聖なる剣Zで254-117カビゴンを15/16
・A+2聖なる剣で117カビゴンに258〜(鈍い貫通)
・聖なる剣Z+影打ちが116ガブリアスに169〜201
・聖なる剣+聖なる剣Zが156輝石ポリゴン2に192〜
・剣舞+聖なる剣Z(守る)+シャドークローが123テッカグヤに203〜
・聖なる剣で146-108メガルカリオを13/16
・聖なる剣Zでジバコイルが確定1発

 基本的には先発で1匹持っていくことが主です。鋼タイプということで、役割が多くなりがちのため、失ったあとでどう持ち直すかを考えて取り巻きを構成しました。テテフに対してはカビゴンやパル、ルカリオに対してはボーマンダなどで対応していく選出が多かったです。一方で、フェローチェメタグロス入りに対しては、ギルガルドをかなり大切に扱います。また、パルとマンムーは同居しにくいため、パル入りに対しては比較的スムーズにガルドを選出できました。テテフが出しにくいジバコ絡みのサイクルに強く出られるのもグッド。
 余談ですが、Sに振ると対ガルーラにおいて火傷の心配が無くなり、さらにハッサムマンムーの上をとれる可能性があり、HDベースにするとパルシェンハイドロポンプZに行動保証がかかります。とはいえ、上記の与ダメ計算、両刀ガルーラの少なさ(封じガルーラの流行)、そしてSに振ったハッサムマンムーも多い点、両刀パルシェンの少なさなどを総合的に加味して、HAベースでの採用に至りました。


ボーマンダ

・A:余り
・C:火炎放射が120メガハッサムに176~
・S:ミラー意識の最速
※実際に使用した個体は、Aを落とすのを嫌って、Sをメガルカリオ抜きまで落としていますが、陽気マンダに同速をとれる最速のが良いと思うのでそちらを記載。実際に困った場面はありませんが、振り直す時間がありませんでした。

 ガルドが不利対面を作った際の引き先としてメガボーマンダを採用しました。ガブリアスに対する打点となる流星群から構成しはじめ、必要最低限をCSに割き、残りは最高火力のとれる捨て身の火力をできるだけ維持するため、Aに回しています。HPが偶数であるデメリットもパっと思いつかなったので、耐久は無振りです。
 実際のところ、ギルガルドガブリアスに対して行動の自由を許しやすく、剣の舞ならともかく、アルティメットドラゴンバーンが飛んでくることが間々あったため怪しい並びでした。

パルシェン

・A:余り(氷柱針+氷の礫で145-106カプ・コケコが99%)
・H-B:殻を破った後、A222メガハッサムバレットパンチが57〜67(2回で114〜134)
・S:準速

 ガルドマンダで辛いマンムーに対する駒として採用。構築全体として、とくにデンジュモクがやたら地面を呼び込むので強い勝ち筋になりえました。
 テテフを起点にできる襷、マンダや相手の襷パルの展開を妨害する礫、オニゴーリミミッキュに対する抵抗力など、メタられながらも非常に評価の高いポケモンです。
 とはいえ、やはりこのポケモンを通すのは一筋縄ではいかないという印象を受けました。


カプ・テテフ

・S:最速ギャラドス+1

 強い勝ち筋となるパルシェンを別ルートで通すための鋼に対する削り。ギルガルドを出す必要がない場合、あるいは出したくない場合、そしてテテフパル@1で押し切れそうな場合は、その選出をとります。シーズン1トップメタの並びだけあって、やはりパワーがありますが、それと同時にメタによる動かしにくさも感じました。また、テテフの行動が保証されない点がネックで、スカーフ警戒願望プレイングをせざるをえないこともしばし。
 テッカグヤを筆頭とする鋼を削りきるために電気Zを採用しています。チョッキカグヤには耐えられますが、数的不利こそとるものの、回復手段を持たないため、削りとして及第点としています。ムーンフォースを撃つ場面は比較的少なかったので、検討の余地あり。電気Zの対象を雷にし、自然の怒りと併せることで、ギルガルド以下にも必要な指数は足りています。
 エスパーZやカプZと比較すると、ガルーラやブルルをワンパンできない、ポリゴン2を崩しきれない、自然の怒りの命中不安、無効タイプあるなどのデメリットもありますが、それを差し引いても雷Zが役割に適っていると思いました。ギャラやレヒレに対して高い打点を持てるのも強みです。
 

カビゴン
・H-D:EF下のC147ボルトチェンジ+10万ボルトZが〜253

 詳しい調整意図などは参考ブログ参照。前述したようにテテフの相手ができるため、ギルガルドに多少無理をさせられるほか、鋼を二枚採用せずともテテフパルに対応できるあたりに魅力を感じました。
 宿り木、毒、一撃必殺などを持たない相手には滅法強いです。急所やZ技が怖いですが、積み技に対しても積み合うことが可能(ハッサム、ギャラ、ミミッキュ、なによりガルド消耗後のパルを無理矢理見ることが多かったです)。カグヤに目を瞑れば出しやすいため、慣れるまでとくに乱暴な使い方をしてしまった1匹です。
 加えて、構築全体で電気が一貫が切れていないため、後述のデンジュモクと合わせてどうにかしてもらいます。ボルトチェンジは辛いですが、幸いにも苦手な範囲が明確なうえに、決定力として苦手な格闘が少ない環境であったため、どうにかなりました(?)。


デンジュモク

・H:4n+1
・C:無振り(183-115ガブリアスをめざパ氷で確定1発)
・H-D:126ポリゴン2の冷凍ビームを身代わりが高乱数耐え
・S:カムラ発動後、最速130族抜き

 誘うポリゴン2+鋼、レヒレや、受け回しの並びに対して積極的に投げていきます。エナジーボールの枠は途中までめざめるパワー氷で使用していましたが、上記のような並びにおいてはガブリアスよりもマンムーが採用されやすい気がしたので、このような構成になっています(実際そんなことはなかった)。めざパを採用しない=ガブリアス入りへの選出を諦めているので、調整は見直しの余地ありです。


【おわりに】
  冒頭にも記したように、並びを丸々パクっているので、採用理由が曖昧な箇所もあります(具体的にやりたかったことは初手格闘Zガルドからの展開及びジュモクパルの並び。参考元の対戦相手から見れたのは、格闘Zガルドと両刀マンダのみなので、中身はだいぶ違うかもわかりません)。また採用している型も、全て人のものを真似しており、細かい調整に至るまで自分で考えたことはほとんどないです。そのせいもあって、構築としての動かし方や、単体の使い方に慣れるまで、多大な時間を要しました。一方で、パーティの動かし方について、自分の理解が追いつくのを肌で感じることができ、立ち回りは訓練が効くということが身に沁みました。
 自分で考えることができなかったのは結果以上の反省点ですが、いつもは自分で考えたことを実践で試してみることに面白さを見出して遊んでいたので、取り急ぎ勝つためにおざなりな構築で潜り続けるという感覚は、ある意味で新鮮でした。
 最終日の朝6時前まで潜り続けていましたが、引き際だと思い、リタイアです。勝率も芳しくありません。自分のこれまでの戦績からして客観的には妥当なラインですが、2000に乗せるだけでいっぱいいっぱいなのはやはり悔しく、上位争いへの参加が今後の目標になります。このレート帯だと数字自体に価値はないので、保存する意味もないですからさらに上を目指してもいいのですが、メンタル及びスケジュールのマネジメントに手が行き届いてなく、息切れしてしまいます。
 自分の弱さを感じる一方で、成長の余地をなんとなく掴んだ気もするので、今後に繋げていいきたいです。対戦してくれた方はありがとうございました。